石平はるひこ
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2012,08,30, Thursday
本番の全国自治体政策交流会議です。
初日の全国自治体政策交流会議・広島大会が広島国際会議場で開かれました。
大会は、午後1時から開始され、まず広島県市長会会長の松井一實・広島市長が、開会の歓迎あいさつを行いました。
次に湯崎英彦・広島県知事が「多様性から活力を生み出す国づくり」というテーマで基調講演を行いました。
湯崎知事は、日本の現状として、国全体の力に与える大きな変化である人口の推移(増加から減少へ)とGDPの推移(経済大国からの凋落)をあげ、同時に首都圏人口、過疎・過密、企業分布、社会インフラなどが「集中による偏在」をきたしていることなどを数々のデータを用いて指摘しました。
そして、成長期の日本の発展戦略は首都圏一極集中だったが、そのことによる地域格差拡大のスパイラル(経済活動の首都圏集中→首都圏との所得格差の拡大→若年世代の首都圏異動→最初に戻る)が進行し、今や限界にきている、といくつかの指標を掲げて指摘しました。
つまり、日本型戦略の弊害として、国際比較で、日本の強み(科学基盤、国内経済等)に対し弱み(物価、財政、貿易、社会制度など)が多く存在すること、東京の強み(内需)と弱み(社会コスト(外部不経済)リスク)の関係が国際的競争力の低下を招いていること、などをあげ、首都圏自体が抱える問題、つまり外部不経済(狭い住環境、道路渋滞、通勤ラッシュなどの生活環境の悪化、地価の高騰、所得や資産の格差など社会の不安定化)や災害リスクを抱えていること、他方で地方の衰退が進行していること、です。
このような状況に対し、新しい「この国のかたち」と発展戦略の方向性として、パラダイムの転換が必要だとして、「多様性」、「知恵」、「イノベーション」の3つのキーワードを掲げました。
そして、国際社会の多様性の現状を数々示しながら、「一極集中・均一国家」から「地域起点の分散と連携」=「多極・多様化国家モデル」へ転換する必要性を説きました。
「地域起点の分散と連携」とは具体的には、「地域産業等のイノベーション→地域への投資(所得策差の縮小)→人材(若者世代等)の地域定着→最初に戻る」という正のスパイラルにすることです。そして、多様な人材の知恵が生み出すイノベーションで、地域から日本経済を再生する国づくり、少子高齢・人口減少社会に対応する国づくり、大規模災害等のリスクに対応する国づくりを行うというものです。
最後に、目指すべき国家像として、「欧州の小規模国家程度の人口(1000万人程度)・経済規模・財政規模で、地域の資源と特色の多様性を土台に自らが施策・規制・税制を立案・決定できる10程度の「広域自治体」の連合体で構成する多極・多様化国家を実現するとの落ちでした。
結論は、少し新味を加えた道州制論という感じでしたが、東大法学部から通産省入省、スタンフォード大を経て通産省退官、電気通信事業会社設立・経営、10年後に知事就任で現在47歳という経歴からくる「多様性、知恵、イノベーション」という言葉にはかなりの説得性が感じられました。
休憩をはさんで、「誰もが活躍できる社会の実現に向けて」というテーマでパネルディスカッションが行われました。パネリストは、松井広島市長、NPO法人キャリアプロジェクト広島代表理事の有田耕一郎さん、株式会社ソアラサービス社長の牛来千鶴さん、コーディネーターは東京大学大学院情報学環教授の佐藤博樹さん。
要するにワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を考えた官民の取り組みが紹介されました。松井市長は労働省(厚生労働省)を歩んできた経験を生かして、広島市長となってから「ワーク・ライフ・バランス」を市政推進の基本コンセプトの一つに位置付けていること、ハローワークをl国から市に移管し、区役所にサテライト窓口を設置したこと、多様な働き方の支援として、待機児童ゼロをめざした私立保育園の新増設、女性の仕事と子育ての両立支援、元気な高齢者の就労・起業支援を行っていることなどを報告しました。
有田代表は、学生のキャリア形成の支援として、毎週1回、学生と社会人の交流の場(セミナー+懇親会)を作っていること、3か月に1回程度の講演会・シンポジウムを行っていることなど、中小企業と若者のミスマッチの解消に取り組んでいることを報告しました。そして、「中小企業・地域人材コンソーシアム」(閑繁・業況により、過不足する人材を融通しあう仕組み)を作ることを提案しました。
牛木社長は、自らの起業の経過と会社の内容を説明しました。始まりは自宅の1室からで、専業主婦がパートからスタートし、経験を積んで販売プランナーとして独立、自宅で仕事を始めたこと、その後、SOHO(パソコンなどの情報通信機器を利用して、小さなオフィスや自宅などでビジネスを行っている事業者)が気軽に参加し情報交換できる交流会を立ち上げたこと、そして、11年前に自己資金20万円でSOHOのための共同オフィスを開設したこと、現在は、拠点作り(59事業者が入居するレンタルオフィス)、モノづくり(成功報酬型の商品開発)、人育て(自社企画セミナーと行政からの受託)の3つの事業を行っていること、などを報告しました。最後に課題として、誰もが活躍できる社会の実現には、本人の意識と環境整備の両面が重要であり、要は本人の努力とその先の支援が課題であると述べました。
民間の取り組みは、広島市という大都市だからできる部分もあると思いましたが、提起された課題は、まさにわがまちにも重要なことであり、何らかの仕組みと発奮する人の出現を期待したいと思います。ただし、仕組みと支援の方策は私たち(行政・議会)の務めでもあると思いました。
情報交換会
夜は、会場を変えて、情報交換会がありました。
最初に、タレントの有吉弘行を起用した「おしい!広島県」というプロモーションビデオが流れました。「おしいってどういうことだ!」 ということで、有吉扮する広島県知事のキャッチフレーズの発表に、多くの市民から非難ごうごうのリアクションが起こります。しかし、しばらく経って、「おしい」は「おいしい」の一歩手前で、なんかいいんじゃない、という雰囲気になり、みんなが活気づくという落ちです。
最後の映像で、有吉知事の後ろに、橋本氏(現大阪市長)と争って敗れた前大阪市長がひょっこり出てきたのが、意外性を高めていました。たいへん面白おかしく描かれていて、広島県を売る手法としては、成功していると感心しました。
その後、湯崎知事のあいさつがあり、松井市長の発声で乾杯をしたあと、それぞれの情報交換に入りました。
私は、自治体学会の代表運営委員の皆さん(3人います)や大学、研究所の皆さんなど10人ほどといろいろ語り合いました。
湯崎広島県知事のあいさつ
研究・学会::2012年
| 10:51 PM |
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石平 春彦
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